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ローポリ講座

■テクスチャ「頂点カラーの利点」

 

 

この講座ではローポリの便利機能、「頂点カラー」の講座を行ってまいります。

 

ローポリは少ないポリゴンで形成されているため、プログラムなどのライティングで

思いの陰影を得られない場合テクスチャに影を直接書き込んで表現する方法があります。

一般的に用いられる方法ですね。

 

それとは別に頂点カラーという方法で陰影を表現する方法もあります。

多くはゲームのマップなど、タイルパターンで作ったテクスチャを使う場合など

テクスチャ自体に影を描きこめない場合にモデルデータに直接色を塗りこむ機能の事です。

 

たとえば洞窟のようなマップで奥に行くにつれて暗くなるように表現したい場合、

プログラムのライティングで表すのも可能ですが、頂点カラーを使えば簡単に表現出来ます。

もちろんこの頂点カラーはキャラクターなどにも非常に役に立つ機能になってます。

 

 

スカートであったりマントなどのモデルを作る場合

板ポリゴンを両面表示して表現する場合があると思います。

例えば↓のようなスカートを作る場合

 

 

「面を両面化」を使い↓

 

 

こうすると作ったデクスチャがそのまま裏側にも反映されて、非常に便利ですよね。

両面ともまったく同じテクスチャで描かれているので新たに裏面のテクスチャを作ることなくエコです。

 

 

ただ、このままでもいいんですが、すこしでも質感を挙げたいなら

出来れば裏側が暗かったらいいなぁ、と思いました。

そのために裏側用に新たにテクスチャを描くか・・・いや・・・

ここで「頂点カラー」の出番である!

 

 

分かりやすくテクスチャ非表示のスカートが↓

 

 

この初期設定のままの純白のスカートに頂点カラーで色を塗ってみましょう。

カラフルな色でもいいんですが、今回は「裏側」を表現したいので暗いグレーで塗ってみましょう。

 

 

はい上手に塗れました。これは面を塗っていますが、頂点カラーの名の通り頂点を塗ることも可能です。

 

 

テクスチャを貼り付けて確認してみてもいい感じです。やっぱスカートの内側は暗い方が自然だ!

 

 

見比べると一目瞭然。

裏側のテクスチャを作ることなく裏側が表現出来ました。

 

ただこれ、いわば強制的に内側を暗くしてるのでもしライティングで

裏側が照らされるような場面に遭遇すれば不自然になっちゃうんですよね。

メリットとデメリットがありますが、使える場面、箇所ならば便利な機能です。

 

頂点カラーのご利用は計画的に

 

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